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投稿日:2025年06月12日/更新日:2025年06月12日

コスパ◎で肌に優しいナチュラルクリーニングとは?基本アイテムや使い方、メリットも解説

ナチュラルクリーニングは、重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダなど自然由来の成分を使った掃除方法として注目を集めています。

化学合成洗剤を使わず、人と環境にやさしい暮らしを目指す方にぴったり。

肌への刺激が少ないため、小さなお子さまやペットがいるご家庭でも安心です。

本記事では、ナチュラルクリーニングの基本やメリットまでわかりやすく解説します。

ぜひ参考にしてください。

ナチュラルクリーニングとは?

ナチュラルクリーニングとは、自然由来の素材を使って掃除をすることです

一般的な洗剤に含まれる化学成分を使わず、人にも環境にも優しいのが特徴です。

自然界にある物質や食品などでも、汚れの性質に合ったアイテムを選択すれば、十分な洗浄力を発揮できます。

洗剤を使わないため、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使えておすすめです。

肌が弱い方や自然派の方にもピッタリの掃除方法です。

ナチュラルクリーニングの基本のアイテム5つと使い方

ナチュラルクリーニングに使用する基本アイテムは以下の5つです。

  • 重曹
  • レモン汁・クエン酸
  • アルコール
  • セスキ炭酸ソーダ
  • 過炭酸ナトリウム

上記の5つさえあれば、基本的にはどんな汚れにも対応可能です。

いずれも粉末・液体で販売されている場合が多く、使用目的・用途にあわせたり、汚れの状態で選択すると安全にエコに掃除ができます。

重曹

重曹は掃除だけでなく、お菓子のふくらし粉や野菜のあく抜きなどで料理に使われるため、

使用している方も多いはずです。

重曹は弱アルカリ性で、油汚れや焦げつき、消臭に効果を発揮します。粒子が細かく、クレンザーのように物理的な汚れ落としにも使えるのが特徴です

海水や鉱物などに含まれている成分のため、安全に使用ができます。

【使用方法】

  • キッチンの油汚れに直接振りかけてこする
  • 水に溶かしてスプレーにして使う
  • 頑固な汚れには少量の水で溶かし、ペーストにすると垂れずに便利

クエン酸

クエン酸はレモン汁に含まれている成分で、強力な酸性成分を持つため水垢やサビの除去に効果的です

レモンの自然な香りがあり、キッチン周りの除菌や消臭にも使われます。

【使用方法】

  • レモン汁をそのままこすり洗いにも使用可能
  • クエン酸は水に溶かしてスプレーにすると便利
  • トイレの黄ばみ、電気ポットの洗浄などにつけ置きするのも効果的

アルコール

アルコール(無水エタノール)は、除菌・速乾性に優れたクリーナーとして活躍します

普段から手指の消毒として、さまざまな場面で目にするアイテムです。

テーブル・ドアノブ・キッチン家電の表面など、手がよく触れる場所の拭き掃除に最適です。

【使用方法】

  • 水で薄めてスプレーにして使うのが一般的
  • カビ予防にも効果的なため、湿気の多い場所にも向いている

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりアルカリ度が高く、水に溶けやすい性質をもちます。

手軽で初心者にも使いやすいアイテムの1つです。

皮脂汚れや油汚れに強く、キッチンのレンジフード、ドアノブ、電気スイッチなどの手垢落としに効果的です

【使用方法】

  • 水に溶かしてスプレーを作り、気になる部分に吹きかけて拭き取る
  • キッチンのレンジフードやコンロにも最適

過炭酸ナトリウム

過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤とも呼ばれ、漂白・除菌・消臭に効果を発揮します

水に溶けると酸素を発生し汚れを浮かせて落とす性質で、洗濯・排水溝への汚れにアプローチが可能です。

塩素系漂白剤に比べて臭いが少ないのもメリットです。

【使用方法】

  • 衣類の漂白として使用すると、排水口・洗濯槽のカビ取りにも有効で一石二鳥
  • 熱めのお湯に溶かして使うと効果がアップ

ナチュラルクリーニングのメリット

ナチュラルクリーニングを取り入れることで、以下のメリットが得られます。

  • 体に優しい
  • 環境にやさしい
  • コスパがよい
  • 多用途に使用できる

それぞれ詳しく解説します。

体に優しい

まず、小さな子どもやペットがいる家庭でも安全に使用できるほど、体にやさしい点は非常に大きなメリットです

重曹やクエン酸、酢など自然由来の成分を使うため、化学薬品による肌荒れやアレルギーリスクを軽減できます。

誤って触れても深刻な害が少ないものを使用するため、安心して日常の掃除が可能です。

敏感肌の方や、強い香りが苦手な人にもおすすめです。

環境にやさしい

ナチュラルクリーニングに使われる素材は自然に分解されやすいため、環境にも優しいのが特徴です

排水を通じて環境に与える負荷が少ないため、家庭から出る洗剤汚れが川や海を汚す心配がありません。

そのため、サステナブルな暮らしやSDGsに貢献が可能です。

エコ意識が高まる今、地球にも自分にも優しい掃除方法として取り入れるのもよいでしょう。

コスパがよい

ナチュラルクリーニングの基本アイテムは、手頃な価格で購入でき少量で十分な効果を発揮できるため、非常にコスパが良いアイテムです

1つの素材でキッチン・バスルーム・リビングなどさまざまな場所に使える点や、専用洗剤を何本も買う必要がないので、長期的に見ても掃除にかかるコストを大きく抑えられます。

多用途に使用でき、家中使える

ナチュラルクリーニングの素材は、油汚れ、水垢、カビ、消臭など、あらゆるタイプの汚れに対応可能です

素材をうまく組み合わせたり、粉末を水に溶いてペーストにしたり、スプレーにしたり……。

多用途に家全体をまるごとナチュラルクリーニングでき、使い勝手がよい点もメリットの1つです。

ナチュラルクリーニングのデメリットとは?

ナチュラルクリーニングにも以下のデメリットが存在します。

  • 即効性が弱いことがある
  • 素材によっては使えない場所もある
  • 効果を最大限に発揮するにはコツがいる
  • 長期保存や管理に気をつける必要がある

デメリットも把握・理解して、安全に使用しましょう。

即効性が弱いことがある

ナチュラルクリーニングに使う素材は、効果が穏やかな傾向です。

汚れによってはすぐに落とせないため、つけ置きが必要となるでしょう。

特に、頑固な油汚れやカビには、市販の強力洗剤のような効果は得られません

しっかり汚れを落とすには、つけ置きやこすり洗いなど、少し手間と時間をかける必要があります。

素材によっては使えない所もある

ナチュラル素材は万能ではありません。

そのため、素材に合わせた使い分けが重要です。

たとえば、重曹はアルミ製品に使うと黒ずみを起こすことがあり、クエン酸は鉄製品を錆びさせるリスクがあります

適さない場所に使用すると逆に傷めてしまう恐れがあるため、使用前に素材ごとの特性を理解し、適した場所に使うことが大切です。

効果を最大限に発揮するにはコツがいる

ナチュラルクリーニングは、ただ素材を使えばいいというわけではなく、汚れの種類に合わせた素材選びや、適切な濃度・使い方が求められます。

ある程度、基礎知識や実践経験が必要なので、初心者は最初に戸惑うかもしれません。

たとえば、重曹とクエン酸を正しく組み合わせないと、効果が薄れたり無駄になったりすることもあります。

汚れにしっかりとアプローチするためには、知識も必要です

長期保存には向かない場合がある

重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダなどのナチュラル素材は、湿気を吸いやすい性質があります。

そのため、管理に少し手間がかかる点はデメリットかもしれません。

保存状態が悪いと、固まったり劣化したりして、使えなくなる可能性があります

「湿気を避けしっかり密閉して保存する」ことを注意して保管しましょう。

まとめ|ナチュラルクリーニング

ナチュラルクリーニングは化学合成洗剤を使わず、人と環境にやさしい暮らしを目指す方にぴったりの掃除方法です。

刺激が少ないため、なんでも口にしてしまう、小さなお子さまやペットがいるご家庭でも安心。

現に赤ちゃんのおもちゃ用消毒スプレーなどにも採用されています。

ポイントを抑え、地球にも体にも優しいナチュラルクリーニングをぜひ取り入れてみましょう。

 

  • 重曹→消臭・磨く
  • クエン酸→水垢・トイレなどの除菌に向いている
  • アルコール→除菌・拭き掃除に向いている
  • セスキ炭酸ソーダ→油汚れ・手垢
  • 過炭酸ナトリウム→漂白・除菌・消臭、洗濯に向いている