深掘りコラム

投稿日:2020年07月20日/更新日:2024年01月05日

リサイクルには3つの方法がある

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リサイクルには3つの方法がある

「リサイクル」と聞くと、環境によさそうだとおもったり、エコっぽいイメージを持たれるのではないでしょうか。

確かに、1度きりで捨ててしまうよりリサイクルを行った方が資源を活用できることは確かです。

しかし、このリサイクル方法に問題や懸念点があるのを知っていますか?

本記事では、リサイクルの主な3種類の方法を解説します。

ぜひ、リサイクルの3つの方法を知り、正しい環境保全活動を始めましょう。

リサイクルの3つの方法

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ここでは、リサイクルの3方法を紹介します。

  • マテリアルリサイクル
  • ケミカルリサイクル
  • サーマルリサイクル

それぞれ見ていきましょう。

マテリアルリサイクル

マテリアルリサイクル

「マテリアルリサイクル」は、製品を新たな製品へ生まれ変わるリサイクル方法です。

リサイクルと聞いたときに、誰もが想像する方法ではないでしょうか。

例えば、使用済みのプラスチックを、新しいペットボトルや文房具、化学繊維の洋服など。

他にも、廃材から家具素材へ、アルミ缶から自動車の金属部品などへ変化しています。

しかし、このマテリアルリサイクルはリサイクルする度に劣化することがデメリット

再利用のたびに物質の純度が下がり性質が変化するため、永久的にリサイクルはできません。

ケミカルリサイクル

ケミカルリサイクル

「ケミカルリサイクル」は、廃棄されたプラスチックを一度化学的に分解し、化学製品の原料として再利用するリサイクル方法です。

例えば、廃プラスチックを油・ガス・コークス炉化学燃料に変換して再利用します。

他にも、廃食用油を石鹸へ、家畜の糞尿をバイオガス化するなどさまざまなものへも生まれ変わります。

また、ケミカルリサイクルは何度再生しても品質が劣化しないことがメリットです。

ただし、一度科学的に分解する工程が必要なため、大掛かりな工場や資金、エネルギーが必要。

そのため、日本国内ではケミカルリサイクル率がとても低いのが現状です。

サーマルリサイクル

サーマルリサイクル

サーマルリサイクルとは、熱エネルギーを再利用するリサイクル方法です。

ごみを焼却したときの熱エネルギーで火力発電を行い「リサイクルをした」とみなしています。

サーマルリサイクルにする理由は、リサイクルできない素材であることや、煩雑な分別の簡易化など。

手軽に活用できるため、日本国内では50%以上がサーマルリサイクルされています。

しかし、燃焼させる際に必ず排出されるCO2や有害物質の問題は必至です。

ちなみに、欧米ではサーマルリサイクルは「リサイクル」と、とらえられていません。

わたしたちが分別をしっかり行っていても、半分以上がそのまま燃やされています。

本来の❝リサイクル❝が進まない現状

リサイクルするには設備・電気・人件費など莫大な資金がかかります。

そのため、多くの資源がサーマルリサイクルで燃やされ、消費されているのです。

また、品質の担保が難しい点も、本来のマテリアルリサイクルへと結びつかない1つの要因といえるでしょう。

ちなみに、日本の一般ごみのリサイクル率平均は19.6%と、とても低い数値です。

参照:一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和元年度)について|環境省

まとめ

リサイクルには、マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクルの3つのリサイクル法があります。

ゴミをそのまま生かすことができる「マテリアルリサイクル」は、エコな反面、設備投資や資源、人などのコストがかかります。

一方でゴミを燃やし熱エネルギーを活用する「サーマルリサイクル」は、既存の焼却施設で対応できるためコストはかからないものの、環境問題は少なからず尾を引くでしょう。

どのリサイクル法が正しい・正しくないということは一概にはいえません。

そのため、わたしたちは「ゴミを出さない・減らす」努力が大切なのです。

今日から始められる小さなことを見つけてみましょう。

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