深掘りコラム

投稿日:2020年08月06日/更新日:2023年12月04日

アジェンダ2030とSDGs・MDGsの関係性とは

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アジェンダ2030とSDGsとMDGsの関係
SDGs関連の記事を検索すると「アジェンダ2030」という言葉を多く目にするのではないでしょうか?
主に、SDGsの説明ページの冒頭部分に登場するこの言葉。
アジェンダとは、ビジネスシーンで使われるアジェンダと同じ意味で「議題表」「課題項目」「実施すべき計画」「行動計画」という意味になります。
2030アジェンダ = 2030年までの行動計画です。

MDGsからSDGsへ受け継がれる

MDGsからSDGsへ受け継がれる
2030アジェンダを知るには、その前に目標として掲げられたミレニアム開発目標に触れておく必要があります。

MDGsとは、Millennium Development Goals(ミレニアム開発目標)と記載します。

8つの目標、21のターゲット、60の指標から成り、2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットにて採択された「国連ミレニアム宣言」と、1990年代に開催された国際会議やサミットで採択された「国際開発目標」を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめられたものです。

貧困、教育、不平等、感染病、環境汚染など、世界中で起こる様々な問題に対しての目標が決められました。

この目標は2015年まで続き、一定の成果を出せましたが、まだ達成しきれない問題が多くありました。そのため、新たな開発目標である持続可能な開発目標(SDGs)に継承されることとなります。

国連持続可能な開発サミットで2030アジェンダが採択

国連持続可能な開発サミットで2030アジェンダが採択
2015年9月の歴史的な国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」内で採択されたのが「2030アジェンダ」です。

ミレニアム開発目標(MDGs)で達成できなかった事業に取り組むのにあわせ、経済・社会・環境のバランスのとれた方法で達成することを目指しています。

要するに、片方をサポートするために、片方を疎かにすることなく、バランスを保ちながら改善に取り組むということです。

特徴は、MDGsよりも環境に関しての力が大きく注がれている点です。

この2030アジェンダの中核として、MDGsに続くSDGsがあります。

SDGsが受け継いだ様々な問題

SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)には、2016年から2030年までの15年間で世界中の誰一人取り残さない持続可能な世界を実現するためのゴールが定められています。
17の目標169のターゲットから成り、MDGsで達成できなかったものも全て達成を目指すものになります。

2015年9月に2030アジェンダが採択され、2016年1月1日、正式にSDGsへの取り組みがスタートとなりました。

各国は2030年までに、この新たな目標の達成を目指し、貧困、教育、不平等、感染病、環境汚染などを各国が協力し合いながら解決していくことを目指します。

2030アジェンダの中にあるSDGs

2030アジェンダの中にあるSDGs
2030アジェンダとは2030年までの行動計画。

その中にSDGsがあり、17の目標と169のターゲットで分かりやすく多くの人に伝えているということです。

世界で起こる問題に対して各国のリーダーが集まり、解決に向けて話し合った結果がここに記されています。

ひとりの人間ではどうすることもできません。

世界中が協力しなければ解決できない問題と、解決へ向けた計画が「2030アジェンダ」には記されているのです。