投稿日:2020年08月12日/更新日:2024年01月05日
まるっと早わかりSociety5.0とは?1から4も解説
Society5.0(ソサエティ5.0)とは日本が提唱する未来社会のコンセプト「サイバー空間とフィジカル空間を融合させたシステムで、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」のことを言います。
これまで行われてきた人間中心の社会を大きく分けると下記のように分類できます。
- 狩猟社会(Society 1.0)
- 農耕社会(Society 2.0)
- 工業社会(Society 3.0)
- 情報社会(Society 4.0)
その未来型が5番目の「Society5.0」ということです。
Society 5.0までの人間中心の社会
これまでの社会を振り返ってみましょう。
Society 1.0 狩猟社会
いわゆる原始時代・縄文時代の人間社会です。
人間が狩をして生きていた時代では、道具や罠を作り、動物を集団で追い込んで狩を行っていました。
物品交換・物々交換も行われていた時代です。
Society 2.0 農耕社会
弥生から江戸時代の人間社会を指します。
畑を耕し作物を育て食べて生きている時代です。
お金で様々なものを購入できるようになりました。
Society 3.0 工業社会
明治から昭和時代の人間社会を指します。
この頃には既に海外との輸出入が盛んに行われ、工業化による大量生産で利益を出す企業が増えた時代です。
Society 4.0 情報社会
平成時代以降を指します。インターネットが普及し始めた時代です。
対面でのやりとりを必要とせず、インターネット上で物を購入できたり、物ではなく情報を売買できるようになりました。
日本が目指すSociety 5.0とは
Society 5.0は前述の通り「サイバー空間とフィジカル空間を融合させたシステムで、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」
Society 4.0ではできなかったことや問題となっていたことを、IoT・AI・ビッグデータ・ロボットなどを用いて解決し、新たな社会の在り方を実現することを目指すものです。
IoTでつながる
センサーやカメラを利用して、人や動物の動き、家電の動き、温度や気圧の変化などを知ることができるようになりました。
例えば、クーラーをつけたまま外出してしまったとしたら、これまでであれば一度家に帰ってスイッチをOFFにする必要がありましたが、IoTでその必要もなくなります。
スマートフォン等でON/OFFを確認したり切り替えることは当たり前となり「人とモノの境界を越え、シームレスに」新たな価値が生まれる社会となるでしょう。
AI・ビッグデータでもっと人はラクになる
Society 4.0の情報社会では、人がインターネットにアクセスし、情報を収集・分析等を行っていました。
その作業を人間の能力を超えた人工知能(AI)は、収集された膨大な情報(ビッグデータ)の解析を行い、必要な情報を必要な時に人間へ提供するようになります。
特に、OpenAIが2022年11月に公開した、生成AI「ChatGPT」が有名でしょう。
最適な提案を人間に与えてくれるので、人は提案をOKするかどうかだけの判断のみで、情報収集や分析にかかる時間が劇的に少なくなります。
ロボットが人を補助し、便利にしてくれる
年齢や身体的な問題によって身体運動が困難な人でも、ロボット技術の進歩によって補助を行ってくれる「ロボットスーツ」や、「自動走行車」によって人手不足で悩む過疎地域でも移動に車を利用することができるようになります。
また、空を飛ぶ「ドローン」も登場し、より便利な社会が目の前まできています。
あらゆるところで活躍する通信システム5G
IoTの発展に必要な5G。高速で大容量のデータ送受信が可能となる通信システムで、低遅延で離れた場所でもリアルタイムにデータ通信が可能です。
特に、少子高齢化・人口減少・過疎化・労働力不足のために問題にあがっている地域の医療や交通を支えるため、5Gでの「遠隔医療」や「自動運転」などを実現しようと取り組んでいます。
また、総務省が発表した資料には「電波が人体に悪い影響を及ぼすことのないよう十分な安全率と国際基準にも準拠した電波防護指針を策定。電波で人体へ悪影響はない」としています。
2020年はSociety5.0の入り口
このように「Society5.0」の人間社会では、あらゆる人とモノがつながり必要な情報を即座に手に入れられる時代となります。
これまで抱えていた社会的課題をIoT・AI・ビッグデータ・ロボットなどの利用で、少子高齢化・地域格差・貧富の差などの課題を解決し、快適に暮らせる社会を実現できるでしょう。
Society 5.0についてもっと知りたい方は、内閣府公表の「Society 5.0とは」をひご覧ください。
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