投稿日:2023年11月13日/更新日:2024年01月05日
イタリア|ミラノ中心部で自動車禁止へ「不条理」と批判殺到
イタリアのミラノは大気汚染がひどい地域として知られています。
そのミラノ中心部で自動車禁止計画を進めているのです。
本記事では、ミラノ中心部の自動車禁止計画やミラノの現状を紹介します。
イタリア・ミラノについて
ミラノはイタリア北部のロンバルディア州にある大都市で、ファッションとデザインの世界的な中心地です。
世界の最先端を行くお洒落な都市ミラノですが、実は大気汚染がとてもひどいエリアの1つ。
世界保健機関 (WHO) が安全と考える最大レベルは、長期平均で5μg/m3 (11立方メートルあたりのマイクログラム) 以下。
しかし、ミラノのレベルは19.7μg/立方メートルで、安全量のほぼ4倍にものぼります。
そのため、大気汚染を改善させるため、自動車の交通量を減らそうとしているのです。
ミラノ中心部の自動車禁止計画とは
ひどい大気汚染を改善する名目でジュゼッペ・サラ市長により自動車禁止計画が持ち出されました。
仮にゴーサインが出れば2024年にはミラノ中心部で自動車禁止例が発令されることになります。
この禁止例を確実に行うために、交通の記録や自家用車の進入を防ぐカメラが設置される予定です。
ただし、エリア内にガレージがある居住者、駐車場、タクシー、公共交通機関を利用する人は免除されます。
一方で、禁止エリアへ不正侵入で捕まった人には罰金が科せられるとのことです。
ミラノ自動車禁止計画のメリット
自動車禁止計画によるメリットは、環境汚染の改善と、歩行者天国になることで歩行者にやさしい「歩行者フレンドリー」を推進できる点の2つです。
特に高級ブティック街や高級ショッピングエリアがあるクアドリラテロ・デッラ・モダでは、自動車禁止計画に賛同する声が大きいようです。
ミラノ自動車禁止計画のデメリット
ミラノの人たち全員が、この改革に賛成しているわけではありません。
特に、毎日通勤を強いられている郊外の住民全員を罰することにつながり「不条理だ」といわれています。
欧州で広がる脱自動車の動き
ヨーロッパでは、多くの都市で脱自動車に向けた施策が進んでいます。
スウェーデン、ストックホルム | 市内中心部からガソリン車とディーゼル車を禁止 |
フランス、パリ | 2024年初めまでに歴史地区から自家用車を排除 |
ノルウェー、オスロ | 市内中心エリアで自動車禁止ゾーンを導入する計画 |
スペイン、マドリッド |
まとめ
中心部エリアの自動車規制には、賛否ありますがあなたはどうおもいますか?
仮に、もし日本の都心で自動車規制が行われたら……。
大混乱を招くのは必須ですね。
しかし、悪いばかりではなくメリットもあるため、今後の車社会について再び考え直してみてください。
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