投稿日:2023年12月05日/更新日:2024年01月05日
COP28とは?3つの注目ポイントと前回の振り返り
「COP(コップ)28」とよく聞くものの、どういうものなのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、COP28の概要や注目の3テーマ、前回(COP27)の振り返りも紹介します。
COP28とは?
COPは「Conference of Parties(締約国会議)」の略で、地球温暖化対策を講じるための国際会議です。
28とは、第28回目の会議のことを指しています。
COP28の日程・場所・参加者
- 日程:2023年11月30日〜12月12日(13日間)
- 場所:アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ
- 参加者:198の国や機関
各国の政府代表のほか、学者やNGO団体、ビジネスリーダーなども参加します。
COPは、気候変動に関する最大規模の国際会議といえるでしょう。
前回のCOP27で採決された3つのこと
前回COP27(2022年11月6日~11月18日|エジプト)では、下記の3つのことが採決されました。
- パリ協定の1.5℃目標の再確認
- NDCの強化
- 気候変動被害の基金設置
それぞれ解説します。
パリ協定の1.5℃目標の再確認
パリ協定の1.5℃目標とは、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて1.5℃未満に抑える目標のことです。
「1.5℃目標」とも呼ばれており、国際的な温暖化対策の指標になる数値目標の1つ。
COP27では、1.5℃目標の重要性を再確認しました。
NDCの強化
パリ協定に基づいて各国が定めた温室効果ガス排出削減目標(NDC)の強化もCOP27で採決されました。
パリ協定に参加する各国(196カ国全ての国)は、5年ごとにNDCを提出・更新する義務があります。
気候変動被害の基金設置
気候変動の影響に脅かされている国に対して、資金面で支援することが採決されました。
しかし、COP27ではどこが基金を負担するかなどの詳細は決まらずじまいとなっています。
COP28の3つの注目ポイント
本章では、COP28で重要になる3つのポイントを解説します。
- 初のGSTを実施する
- 気候変動被害の基金運用を決める
- 化石燃料の段階的廃止の検討
それぞれ見ていきましょう。
初のGSTを実施する
GSTとは、温室効果ガス排出削減目標(NDC)の進捗状況を評価する仕組みのことです。
今回のCOP28では、各国の施策や進捗状況の評価チェックを行います。
気候変動被害の基金運用を決める
COP27で基金を設立することは決まりましたが、具体的な資金調達法などは持ち越されたままでした。
今回のCOP28では、基金の具体的な内容が取り決められる予定です。
化石燃料の段階的廃止の検討
化石燃料の「段階的な廃止」については、多くの国で賛同を得ているものの(すでに100カ国以上が化石燃料の段階的廃止を支持)、中には賛同が得られていない国もあります。
今回のCOP28では「段階的な廃止」に合意できるかが鍵となっています。
また、COP28議長(UAEのアル・ジャベル国王)は、化石燃料の段階的廃止要求に対して「科学的ではない」と発言し、物議を呼んでいます。
まとめ
COPとは、地球温暖化対策を講じるための国際会議です。
28は、今回が第28回目の会議のため「COP28」となっています。
期間は、12月12日までの13日間でUAEにて開催中です。
どのような内容が採決されるのか、注目を集めています。
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