投稿日:2025年04月11日/更新日:2025年04月11日
見逃せない!2025大阪万博おすすめ10パビリオン|万博IDの変更点も解説
2025年4月13日にいよいよ大阪万博が開催されます。
どんな見どころがあるのか気になるところですが、そもそも万博って何なのか気になる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は2025大阪万博の基本情報をはじめ、おすすめの10パビリオンや懸念されている問題点を深堀して紹介!
また、個人情報の取り扱いで問題視されていた万博IDの変更点についても解説します。
ぜひ今回の記事を参考にしてください!

そもそも万博とは?
万博(EXPO:エキスポ)とは、世界中からさまざまな最新技術や知恵、美術品が集まり、世界中の人が交流を深めるイベントです。
第1回の万博は1851年のロンドン博覧会で、それから数年おき(大規模なものは5年に1度)に世界各地で開催されています。
万博の主な目的は以下のとおりです。
- 世界各地の知恵や技術を集めて発表する場
- 開催地の活性化やビジネス機会の拡大
- 平和の象徴とした国際交流
日本が初めて万博に参加したのは1867年の第2回パリ万博で、徳川幕府や薩摩藩、鍋島藩が万博に参加しました。
もともと万博は、時の権力者が財宝や戦利品を展示することによって自分たちの権力を誇示したのが起源といわれていますが、現在のようにテーマを持つようになったのは第一次世界大戦後からといわれています。
日本で初めて開催された万博について
参照:万博記念公園
日本で初めて開催された万博は、1970年に開催された「大阪万博」です。
しかし、’70大阪万博よりも前、1940年に東京と横浜を会場とした万博が予定されていましたが、第二次世界大戦が勃発したため1938年に中止が決定されました。
’70大阪万博の総入場者数は6,422万人にのぼり、2010年の上海万博で抜かれるまでは万博史上最多(上海万博の入場者数は約7309万人)を保持していたほど盛り上がった万博です。
’70万博の目玉は、アポロ12号が月から持ち帰った「月の石」や、見た目のインパクトが大きい「人間洗濯機」など。
今回の2025大阪万博でも「火星の石」や「ミライ人間洗濯機」が半世紀ぶりに展示されます。
EXPO 2025 大阪・関西万博について
2025年に夢洲(ゆめしま)で開催されるEXPO 2025 大阪・関西万博。
2025年4月13日 ~ 10月13日までの184日間開催されます。
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サブテーマ |
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コンセプト | People’s Living Lab(未来社会の実験場)
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2025大阪万博の10つの見どころスポットとパビリオン
2025大阪万博の見逃せない見どころスポットとパビリオンは以下のとおりです。
- 大阪万博のシンボル「大屋根リング」
- シグネチャーパビリオン「いのちの未来」
- シグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」
- 未来社会を体験できる「未来社会ショーケース」
- GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONの「実物大ガンダム像」
- 大阪ヘルスケアパビリオンの「ミライ人間洗濯機」
- 日本館の「火星の石」
- PASONA NATUREVERSEの「iPS心臓」
- いのち輝く地球を未来に繋ぐ「三菱未来館」
- 時空を旅するパビリオン「NTT Pavilion」
それぞれについて見ていきましょう。
大阪万博のシンボル「大屋根リング」
大阪万博のシンボルとして注目されているのが、1周約2km、高さ12m(外側は20m)の巨大な木造建築物「大屋根リング」です。
リングの下は雨風や日差しを避けながら各パビリオンにアクセスできる通路となり、リングの上であるスカイウォークからは会場全体や瀬戸内海の美しい景色を見渡すことができます。
夜の眺望も素晴らしいです!
参考:EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP「大屋根リング」
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」では、50年後の未来に人類と共存するという設定で、顔の表情や体の動きも自然なアンドロイドが登場する予定です。
ここでは大人と子供のアンドロイドが来場者を出迎え、移動型のロボットが館内を案内してくれます。
大阪大学教授、ATR 石黒浩特別研究所客員所長である石黒 浩氏がパビリオンのプロデューサーを務めました。
シグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」
シグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」は、動的平衡をキーワードに「いのち」とは何かを考える体験型のパビリオンです。
生物学者、青山学院大学教授の福岡 伸一氏がプロデュースを務めています。
特に、32万球の繊細な光の粒子が自由自在に明滅する立体的なシアターシステム「クラスラ」は必見です。
参照:大阪・関西万博|福岡伸一「いのち動的平衡館」公式サイト
未来社会を体験できる「未来社会ショーケース」
「未来社会ショーケース」では、最先端の技術やシステムだけでなく、新しい未来社会を体験できます。
未来社会ショーケースの概要について以下にまとめましたので参考にしてみてください。
スマートモビリティ万博 | 「空飛ぶクルマ」などの最先端技術を体験できる |
デジタル万博 | AIなどの最先端のデジタル技術を体験できる |
バーチャル万博 | 3DCGで再現されたバーチャル会場で展示などが楽しめる |
アート万博 | さまざまなショーやプロジェクションマッピングなどが楽しめる。 |
グリーン万博 | 二酸化炭素を取り除いたり、活用したりする、さまざまな先進的技術を体験できる |
フューチャーライフ万博 | 未来の都市生活などを仮想体験できる |
参考:EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP「未来社会ショーケース」
GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONの「実物大ガンダム像」
株式会社バンダイナムコホールディングスのパビリオン「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」に展示されるのが、高さ約17mの実物大ガンダム像です。
関西では初登場となる実物大のガンダム像ですが、片膝を立てて腕を大きく上げるポーズは、人類と共に新しい未来を切り開いていくという思いが込められています。
等身大ガンダムの足底を見れる貴重な機会かもしれませんね。
参考:EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」
大阪ヘルスケアパビリオンの「ミライ人間洗濯機」
1970年の大阪万博でも展示された「人間洗濯機」ですが、大阪ヘルスケアパビリオンではさらに進んだ「ミライ人間洗濯機」が登場。
ミライ人間洗濯機は、カプセル型の機械の中に人が入り、センサーで生体データを測定後、年齢層に合わせた水流によって体を自動で洗ってくれます。
参考:EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP「大阪ヘルスケアパビリオン」
日本館の「火星の石」
日本館では、2000年に日本の観測隊が南極で発見した隕石「火星の石」が展示されます。
ラグビーボールほどの大きさの火星の石ですが、日本館ではこの火星の石のサンプルに触れることのできるコーナーも設置される予定です。
PASONA NATUREVERSEの「iPS心臓」
PASONA NATUREVERSEでは、iPS細胞から作られた直径約3cmという小さなサイズの「iPS心臓」が展示されます。
iPS心臓は、心臓の構造や機能までは再現していませんが、心臓が鼓動する様子が観察できる予定です。
参考:EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP「PASONA NATUREVERSE」
いのち輝く地球を未来に繋ぐ「三菱未来館」
「いのち輝く地球を未来に繋ぐ」がコンセプトの「三菱未来館」は、まるで地上に浮かんでいるかのような外観がインパクトのあるパビリオンです。
地下1階が入口の三菱未来館では、2階に設置されたシアターの大画面に流れる映像によって、深海から宇宙までの壮大な旅を体験できます。
参考:EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP「三菱未来館」
時空を旅するパビリオン「NTT Pavilion」
「時空を旅するパビリオン(PARALLEL TRAVEL)」がテーマの「NTT Pavilion」では、次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」が見どころです。
IOWNとは、離れた場所と空間そのものをつなぐ空間伝送技術のことですが、このパビリオンでは離れた空間に存在する人やものの感覚を共有する体験ができます。
また、通信手段やコミュニケーションの変化と歴史はもちろん、Perfumeのライブパフォーマンスをリアルタイム3D伝送で追体験もできるようです。(3Dメガネをかけてみるときれいに見れます)
参考:EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP「NTT Pavilion」
2025大阪万博の4つのグルメスポット
大阪万博では、日本食はもちろん、世界各国の料理を味わえるグルメスポットがあります。
- サスティナブルフードコート大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~
- ラウンジ&ダイニング
- MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN
- 未来型店舗「スシロー」
それぞれのグルメスポットについて見ていきましょう。
サスティナブルフードコート大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~
開催地である大阪の飲食店が集まるグルメスポットで、約2000㎡の広大なスペースを誇る巨大なフードコートです。
大阪グルメの定番だけでなく、老舗の料理なども堪能できます。
飲食店は全部で13店舗あり、定番のたこやきや串焼きから、ラーメンや寿司などといった海外でも人気の日本食を味わえます。
ただし、フードコート内に1000席ほどある飲食スペースのうち、約半分が有料となる見込みです。
料金は、1席につき50分で550円。
無料エリアの利用は「立ち食い」が前提となるようなので注意しましょう。
ラウンジ&ダイニング
EXPO ナショナルデーホール「レイガーデン」の2階にあるのが「ラウンジ&ダイニング」です。
ここでは、世界各地の料理をビュッフェ形式で楽しめる「ダイニングエリア」と、日本食を味わえる「カウンターエリア」、そして会食の場として個室利用可能な「レセプションルーム」の3つのエリアに分かれています。
上画像:ビュッフェエリア
上画像:個室のレセプションルーム
ビュッフェの値段は、以下の通りです。
- 大人8,800円(税込)
- 子供4,400円(税込)
- 子供7~12歳 6歳以下無料
「高級感漂う中で贅沢をしたい」といった方にはおすすめの食事スポットでしょう。
参照:【公式】ラウンジ&ダイニング | EXPO2025:大阪・関西万博
MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN
1杯3,580円の価格が話題となった「究極の駅そば」を提供しているのが、関西の老舗駅弁屋であるまねき食品が出店する「MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN」です。
“姫路のソウルフード”として、2025年で75周年を迎える「えきそば」に、神戸ビーフをすき焼き風に味付けして温泉卵と一緒にトッピング。
器には輪島塗を使用し、被災地・能登への想いを発信。1日最高100食の売り上げを目指すとしています。
参照:[大阪・関西万博への出店が決定!未来型チャレンジショップに挑戦します]|まねき食品株式会社
未来型店舗「スシロー」
回転すしチェーンで有名な「スシロー」も万博会場に登場します。
メニューに使う水産物は養殖とし、海藻が消失する「磯焼け」の問題を紹介するゲームも導入。
水産資源の課題や取り組みを学びながら食事を楽しめる空間を目指すとしています。
2025大阪万博の3つの問題点
見どころ満載の大阪万博ですが、以下のような問題点も挙げられています。
- メタンガスなど事故リスクが高い
- 2億円トイレや石のパーゴラ問題
- パビリオンの建設が大幅に遅れている
それぞれについてもう少しくわしく見ていきましょう。
メタンガスなど事故リスクが高い
2025大阪万博の会場である舞洲は、廃棄物などを埋めた埋立地です。
生ごみやそのほかの有機廃棄物が酸素のない状態で分解することでメタンガスを放出します。
そのため、万博会場では高濃度のメタンガスが検出されており、実際に工事中の爆発事故も発生しています。
参照:大阪 万博建設現場の爆発 “建設会社の連絡は発生4時間半後”|NHK
2億円トイレや石のパゴーラ問題
750個の石をネックレスのように中吊りにした休憩所、石のパゴーラ。
重さや安全面から不安の声が上がっています。
みなさまへ
休憩所2について設計者である私からを発信いたします。
〇休憩所2の建物概要
休憩所2は、休憩所・案内所・トイレ等の屋根と壁を持つ建物と、屋外にあるパーゴラで構成されています。壁と屋根で囲まれた屋内の休憩所が、休憩所2の敷地内にあります。〇設計コンセプト…
— Kohei Kudo/工藤浩平 (@kopppepan) September 5, 2024
設計者である工藤浩平さんは「安全性の検証については、建築構造設計の専門家が様々な専門家の知見を加えながら構造計算を行って計画の安全性をチェックしています」とコメントしています。
また、2億円トイレのこども用トイレが話題に。
仕切りが一切なく、誰でも立ち入れるスペースにあり、安全性が問題視されています。
パビリオンの建設が大幅に遅れている
2025年4月4日~6日に来場者を入れてのテストランが行われましたが、テストランの時点でもパビリオンの建設の遅れが懸念されています。
協会によると、海外パビリオンで「タイプA」42棟(47カ国)のうち、テストランに参加するのは半分以下の19棟(23カ国)のみ。
開催日になっても工事中のパビリオンが多いと予想されます。
ただし、現段階でも1日ですべて見て回れないほどの広さとパビリオンがあるので、時期をずらして見に行くのもいいのかもしれません。
万博IDは必要?2025大阪万博の料金やアクセス
大阪万博のチケットの購入や来場日時などの予約方法は以下の通りです。
- 万博IDの登録は不要になった
- 開催場所と交通アクセス
- 2025大阪万博のチケット料金
それぞれ解説します。
万博IDの登録は不要になった
「EXPO 2025 大阪・関西万博」の各種サービスを利用するときには共通の万博IDが必要でした。
しかし、いまは万博IDの登録不要でチケットの購入が可能です。
さまざまな個人情報の登録に足踏みしていた人には朗報でしょう。
パビリオンも「予約あり+万博IDあり」のタイプと、「予約なし・IDなし」で見学できるタイプがあります。
参考:EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP「大阪・関西万博 チケットインフォメーション」
2025大阪万博の開催場所と交通アクセス
場所は、大阪市の人工島「夢洲」です。
バスや船で行く方法もありますが、最も最適なのは Osaka Metro中央線で最寄りの「舞洲」駅へ行く方法です。
舞洲駅は、会場(東ゲート)前に直接乗り入れています。
参照:会場までのアクセス方法
会場内への自家用車や二輪車の乗り入れはできないので注意しておきましょう。
また、タクシーで来場する場合は、西ゲート前の夢洲第1交通ターミナルに乗り入れるとのことです。
2025大阪万博のチケット料金
2025大阪万博の料金は、平日・夜間・1日券とさまざまなタイプがあります。
※ 大人:18歳~、中人:12~17歳、小人:4~11歳
また、期間中に何度でも入場できる複数回パスもあるので、続々と完成するパビリオンを見たい方や、じっくり見たい方におすすめです。
テストランでも「1日では見切れないほど広い」「意外と見ごたえがある」との感想があるので、複数回パスがお得かもしれません。
ただし、複数回パスの期間中は熱中症対策などしっかりと行って参加しましょう。
参照:入場チケットの種類・価格
まとめ
いろいろと問題点が指摘されている今回の大阪万博ですが、テストランで実際に来場した人には好意的な意見が多かったようです。
また、万博IDが不要になったことで、チケット購入のハードルが一気に下がりました。
開催期間は、2025年4月13日 ~ 10月13日までの184日間です。
