投稿日:2025年04月17日/更新日:2025年04月17日
兵庫県尼崎市のSDGs取り組みがすごい!?小中学生向け環境教育を紹介
尼崎は、小中学生向けにSDGsの活動に積極的に取り組んでいる都市の1つです。
幼少期から環境問題やSDGsについて学び考える機会があることは、未来を考えるきっかけとなるでしょう。
本記事では、尼崎市についてSDGsへの取り組みや、さまざまな活動などをわかりやすく紹介します。
ぜひ尼崎の取り組みを知ってみましょう!
(トップ画像は尼崎市の木として選定された「ハナミズキ」です!)

兵庫県尼崎市のSDGsへの取り組みがすごい!?
兵庫県尼崎市では、市民や企業とともに地域資源や人のつながりを活かした環境のまちづくり活動が広がっています。
産業界からの提案を受けて「ECO未来都市あまがさき」を宣言し、さらに注目が集まっているまちの1つです。
温室効果ガスの大幅な削減など、低炭素社会の実現に向け高い目標を掲げている行動が評価され、先駆的な取り組みにチャレンジする都市として国から「環境モデル都市」に選定されています。
兵庫県尼崎市について
尼崎市は、兵庫県南東部の阪神間に位置し、地域の経済や住民生活を支える中枢中核都市です。
明治時代、紡績工場の開業で工業都市としての第一歩を踏み出した尼崎は、高度経済成長をリードしてきました。
現在では、ショッピングセンターや病院・公共施設等、生活に直結した施設が身近で、買い物施設が充実しており、なかでも優れた交通利便性が高く評価されています。
住みやすく生活がしやすいと評判で、平成30年には「本当に住みやすい街大賞2018in関西」でJR尼崎駅周辺が第1位に選ばれたこともあるほどです。
参照:本当に住みやすい街大賞2018in関西|SBIアルヒ株式会社
尼崎市のSDGsの取り組みについて
本章では、尼崎市が行っているSDGsの取り組みを2つ紹介します。
- あま咲きコイン
- あまがさきSDGsパートナー
それぞれ見ていきましょう。
あま咲きコイン
参照:SDGsを推進!! 電子地域通貨「あま咲きコイン」 & あまがさきSDGsパートナー
尼崎市では誰もが楽しみながらSDGsに取り組めるよう、尼崎市独自の地域通貨「あま咲きコイン」を導入しています。
あま咲きコインとは、専用のアプリやカードを利用して、市内の取扱加盟店で1ポイント1円として利用できるキャッシュレス決済サービスです。
2023年時点で利用者数10万人以上、加盟店数1,300店以上、累計ポイント発行数は40億ポイントを超えています。
健康づくりや省エネ行動、ボランティア活動を含むSDGsに関連する行動に取り組むことで、尼崎市内の加盟店で利用できるあま咲きポイントがゲットできる仕組みです。
また、地域活性化にも一役買っており、市内からの消費者の流出を防ぎ、内需を改善させています。
あまがさきSDGsパートナー
尼崎市で令和2年度より開始された「あまがさきSDGsパートナー」も注目の取り組みの1つ。
SDGsに関連する取り組みを行う市内の企業や団体を公式サイトで公表し、登録事業者同士の交流会の開催や地域のSDGs達成に向けた取り組みなどを行っています。
現在(2025年4月時点)68団体が、パートナー登録中です。
パートナー登録のメリットは以下のとおり。
- 市が対外的な広報・PRを行う
- 登録書、専用ロゴステッカー及び専用ロゴデータの交付
- 交流会「SDGsパートナーミーティング」への招待
- 市内学校向けSDGs学習支援活動について参加提案
- 兵庫県信用保証協会による支援(SDGs支援保証「Step」を利用可)
- その他、SDGs取り組みにかかる各種相談など
企業にとって、新たなPRの場や新規顧客獲得、販路拡大など、さまざまなメリットを感じられるでしょう。
登録はこちらのページから行えます。
小中学生に向けた尼崎市の環境教育を紹介
尼崎市はさまざまなSDGsに関連する取り組みを行っていますが、なかでも小中学生に向けた環境教育が高く評価されています。
そこで小学生向けに行われている環境教育を2つ紹介します。
- あまがさきSDGsキッズ・ジュニアサポーター
- パートナー企業による市内小・中学校を対象に学習支援
環境やSDGsについて学校教育の場で学びを得ることは、未来を担う子どもたちにとって非常に価値のあることです。
あまがさきSDGsキッズ・ジュニアサポーター
尼崎市では、市内の小・中・高生を対象に「あまがさきSDGsキッズ・ジュニアサポーター」を募集しています。
市内の企業や団体がどのようにSDGsに取り組み、持続可能な社会の実現に貢献しているのかを、レポートにして提出すると「あま咲きコイン」が50ポイントもらえる活動です。
学生のうちからSDGsに自然に触れて学びを得つつ、ゲーム感覚のように取り組める点が魅力。
レポートは、尼崎市の公式サイトに掲載されます。
参照:尼崎市SDGsキッズ・ジュニアサポーターの活動について報告します
市内小・中学校を対象に学習支援を実施
先ほど紹介した「あまがさきSDGsパートナー」の協力のもと、市内の小中学校を対象とした学習支援も充実しています。
学習支援はステップ1から4まで実施されています。
- ステップ1:SDGsカードゲームを用いた学習
- ステップ2:あまがさきSDGsパートナーによる出張授業
- ステップ3:あまがさきSDGsパートナーの事業所へ訪問するフィールドワーク
- ステップ4:それまでの学習で学んだことの発表
年間を通して知識を得る授業だけでなく、パートナー企業への社会見学・出張授業の開催が行われています。
さらに、長期休暇(夏休み、冬休み)にはSDGsに関連する宿題や課題などがある点も魅力的です。
学んだことは3学期に、協力していただいた企業や大学教授も招き、発表する場を設けています。
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まとめ
尼崎市のように、小中学生から環境・SDGsについて知識を得ることは非常に重要です。
自分の行動が未来に良い影響を与えると信じ、行動を促せます。
また、グローバルな問題について学ぶことは、将来に向けて多様な価値観を尊重できる取り組みの1つといえるでしょう。
持続可能な社会の実現に向けた行動は、結果がすぐに実感できるものではありません。
しかし、子どもたちがこの目標を学ぶことで「未来を考える責任を感じ、より良い社会の実現につながる一歩」だと学べる価値が十分にあると感じます。
