投稿日:2020年07月21日/更新日:2023年10月24日
レジ袋が全面有料化!今日から取り組める環境問題解決への第一歩
2020年7月1日から全国の小売店で、プラスチック製のレジ袋の有料化がスタートしました!
軽くて丈夫で使い勝手がいいプラスチック製のレジ袋。今、なぜレジ袋の使用を減らさないといけないのか、みなさんは知っていますか?
なぜレジ袋を有料化するの?
レジ袋の有料化の大きな目的の一つは、プラスチックごみを減らすこと!
地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題などを解決するための第一歩としてレジ袋を有料化し、マイバッグを使うなど、私たちの行動や考え方を、より『エコ』に変えるためです。
増え続ける海洋プラスチックごみ
現在、世界中で増え続ける海洋プラスチックごみが大きな環境問題となっています。
ポイ捨てや屋外に放置されたプラスチックごみは、雨や風によって川に飛ばされ、海に流れ込みます。
2019年スコットランドで見つかったクジラの死体。そのお腹の中からは100キロものプラスチックごみが発見されました。
クジラだけでなく、ウミガメや魚、海鳥など他の海の生き物が、漂流しているプラスチックごみを食べてしまったり、プラスチック製の袋やごみが体に絡んでしまい、怪我をしたり、そのまま死んでしまうケースも多く報告されています。
このような痛ましい事実は年々増え続けているのです。
また、紫外線や波にもまれてもろくなり、細かくなった『マイクロプラスチック』を、小さな魚や貝などが餌と間違えて食べてしまうことも。
プラスチックは自然分解されないので、ずっと海に残り続けます。このまま増え続けると、2050年には海洋中のプラスチックごみの重さが、魚の重さを上回ると予測されています。
このような課題の解決に向け、現在世界的にプラスチックごみの削減に注目しています!
日本のプラスチック廃棄量は世界で2番目に多い!?
日本は1人当たりのプラスチック容器包装の廃棄量がなんと世界第2位! 1人当たり年間平均450枚のレジ袋を消費していると言われています。全国で見てみると年間300億枚以上ものレジ袋を使っているということになります。
現在、世界では60カ国以上で有料化をはじめ、プラスチック製レジ袋に対して規制を設けています。
例えばハワイではビニール袋の使用が禁止がされていて、再生紙バッグや再利用可能なプラスチックバッグを有料で配布しています。
さらにフランスでは、スーパーのレジ袋は有料が一般的でしたが、2017年より使い捨てのビニール袋の配布が全面的に禁止となりました。
韓国や中国、台湾などでもすでに有料化が義務付けられており、マイバッグを持ち歩いている人も多く見られます。
また、レジ袋の使用だけではなく、製造も禁止している国も少なくありません。
そして日本でもやっと、2020年7月1日にレジ袋の有料化が義務付けられました。
レジ袋を有料化にするメリット
レジ袋を有料化することは、海洋プラスチックゴミを減らすこと以外にもたくさんのメリットがあります!
- レジ袋を焼却処理する際のCO2の削減
- 石油資源の節約
- ごみ処理コスト削減
そして、レジ袋の有料化は、私達が『エコ』について考え、取り組むきっかけになるといえそうです。
普段当たり前のように使い捨てしているレジ袋やストロー、お箸の使用をやめて、マイバッグ・マイ箸を持ち歩く人が増えるでしょう。また、ごみの分別を徹底したり、地域の清掃活動に積極的に参加してみるのもいいですね!そして何より、ゴミのポイ捨てを絶対にしないようにしましょう!
国民ひとり1日1枚以上使っていると言われていたレジ袋。一人ひとりが意識して使用量を減らしていけば、確実にプラスチックごみの削減に繋がります!
レジ袋は国内で使用されるプラスチック全体のうちの数%程度です。まずは身近なレジ袋から取り組み、その一歩を他のプラスチックごみの削減に広げていきましょう!