投稿日:2021年02月08日/更新日:2023年10月24日
今や未来の乗り物ではない!EVバイクでクリーンに移動を
みなさんは、「バイク」と聞くと、どんなエネルギーを使って動くものだと思っていますか?
多くの方はガソリンと答えるでしょう。
実際、現在街を走っているバイクの大半はガソリンを原動力にして走っています。
しかし、そんな時代は終わりを告げようとしています。今回は次世代の主役、「EVバイク」をご紹介します。
EVバイクってどんなバイク?
一見見た目は従来のバイクと変わらないEVバイク。
似ているのは見た目だけで、ガソリンで動くバイクとは構造も、環境への影響も全く異なるものとなっています。
EV式のバイクとはどのようなものなのか、解説します。
そもそもEVバイクとは
EVというのはElectric Vehicle(電動の車両)の略ですが、その名の通りEVバイクは電気を原動力にモーターを回して走るものです。
これまでは世の中のバイクのほとんどが、エンジン内でガソリンを燃やして走るガソリン車でした。
しかし排出されるガスが環境に負荷を与えていることから、EVバイクの開発が進められてきました。
そして、今では従来のものと変わらず使えるレベルになったので、各バイクメーカーから数モデルEVバイクが発売されています。
EVバイク導入のメリット
EVバイクを導入することで得られるメリットの中で大きいのは、二酸化炭素を排出しないことと、燃料代を節約することができることです。
ガソリン車と比較して加速が良いという性能面でのメリットもあります。
2020年現在発売されているEV式のバイク
実際に発売されているモデルを見てみましょう。
買い物や通勤、ツーリングにまで使うことのできるバイクもあるので、用途や予算に合わせて選んでみてください。
・ヤマハ E-Vino(原付一種)
まずは「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」で一躍有名になったこちらの車種。
1回の充電で最大29kmまで走ることができ、買い物や通勤にとっても使い勝手が良いんです。
番組のものと同じように、家庭用コンセントで充電することができます。
従来の50ccバイクと同じ原付一種に登録されているので、原付免許か普通自動車免許があれば乗ることができます。
E-Vino
・ホンダ BENLY e:(原付一種)
こちらは主にビジネス向けに発売されたBENLYのEV版です。
座りやすい低めのシートと大きな荷台が特徴で、新聞配達やデリバリーのためのバイクとして使いやすくなっています。
配達バイクがすべてEV式になれば、環境への影響も相当なものになりますね。
BENLY e:
・XEAM SUPER SOCO TC(原付二種)
まったく電動バイクには見えないクラシカルなたたずまい。
一度の充電で120km走ることができるので、ツーリングにも使うことができます。
こちらのバイクは原付二種登録なので、原付二種免許が必要となります。
SUPER SOCO TC
原付をEVに変えればこんなに節約できる!
EVバイクは電気を原動力に、ガソリンバイクはガソリンを原動力にして走ります。
そのため、電気やガソリンを補充する必要があります。
さきほどのE-Vinoを例に出すと、満充電にかかる電気代は約0.5円です。
E-Vinoを満充電すると29km走ることができるので、1km走るのにかかる電気代は0.017円となります。
それに対してVinoのガソリンモデルは1kmあたり1.75円のガソリン代がかかります。
1kmでもこんなに差が出るので、走れば走るほどEVバイクの方がお得になります。
二酸化炭素排出量はどのくらい抑えられる?
通勤に使えばかなりの量の二酸化炭素排出を抑えられる!
年間243日を平日として、職場まで往復2kmあるとすると、年間の走行距離は486kmです。
ガソリン版の原付は1Lで約40km走ることができるので、通勤だけで年間約12.15Lものガソリンを燃やすことになります。
これだけのガソリンを燃やして発生する二酸化炭素の量は28kgにのぼります。
EVバイクであればこれだけ走っても排出する二酸化炭素の量はゼロ。
かなりの量の二酸化炭素を抑えることができますね。
EVでクリーンなバイクライフを!
今乗っている原付をEVバイクに切り替えるだけで、燃料代の節約と排出される二酸化炭素の量の削減ができます。
化石燃料であるガソリンを燃やすのをやめ、クリーンなエネルギーを使ってバイクを走らせることができれば、地球に及ぼす悪影響を最小限にすることができます。
SDGsの目標7:「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の達成に向けて、また目標12:「つくる責任 つかう責任」を果たすために、ガソリン式のバイクはEVに切り替えましょう。