投稿日:2021年10月19日/更新日:2023年12月04日
電力会社を選ぶ基準のひとつに「再生可能エネルギー」を
2016年4月1日、一般家庭における電力会社の自由化がされました。
その結果、私たちはたくさんの電力会社から好きな会社を選ぶことができるようになりましたが、あなたはどのような基準で電力会社を選んでいますか?
ライフスタイルを考えて電気料金が最も安くなる電力会社でしょうか。それとも、結局どこがいいのかわからないまま、検討段階で足踏みしているのかもしれませんね。
では、普段通り電力を使いながら地球環境への貢献が可能になる素敵な選択をしてみませんか?
この記事では「再生可能エネルギー」の基礎知識や種類をご紹介。
これを参考に、電力会社を選択してみてください。
再生可能エネルギーとは
再生可能エネルギーとは、自然界に常に存在するエネルギーのこと。太陽光や風力、バイオマスや地熱など。
再生可能エネルギーはCO2を排出することなく発電することが可能です。そのため、地球環境に与える影響を最小限に抑えられます。
また、エネルギーが枯渇することもないので、持続的に発電を続けられることがメリット。地球にやさしいエネルギーとして今後さらに重要性が増していくと考えられています。
再生可能エネルギーの種類
「再生可能エネルギー」と言ってもその種類はたくさんあります。ここでは、いくつかの再生可能エネルギーをそれぞれ解説します。
太陽光エネルギー
持続可能エネルギーの代表格として知られている太陽光は、太陽がある限り利用できるエネルギーです。
曇りや雨の日、夜はエネルギーを使うことができませんが、一年を通してみると日光が当たればどこでも安定的に供給されるエネルギーだといえるでしょう。
ただし、ソーラーパネルの生産コストやメンテナンスコスト、廃棄問題があるため、必ずしもエコとはいえない現状があります。
風力エネルギー
太陽光エネルギーと並んで次世代のエネルギーとして期待を集めている風力エネルギー。
風が吹く場所であればその力を使って発電を行うことができます。
ただし、風が安定的に吹く場所でないと十分にエネルギーを活用することができないため、海岸沿いや海上に設置されることが多いです。
また、風力による安定した発電効果を得るためには、大きなモーターと大きな羽根が必要。そのため、一般家庭での発電には向いていません。
バイオマスエネルギー
バイオマスエネルギーはとうもろこしや食品廃棄物、木系廃棄物をガス化させたり、燃焼させたりする際に生じるエネルギーのこと。
燃料として発電に利用する他に、プラスチック製品へと加工をすることや、肥料や飼料として活用することも可能です。
原料となるものが豊富にあることやエネルギーの活用方法が多いことから、注目を集めています。
日本でも次第に利用が促進されてきていますが、世界全体でみるとアメリカのバイオマスエネルギー利用量が最大であり、現在も伸び続けています。
地熱エネルギー
地熱エネルギーはマグマの熱エネルギーを活用して水蒸気を発生させ、タービンを回しエネルギーを生み出します。
マグマ熱を利用するため、今後枯渇する心配はほとんどありません。
実は日本で地熱エネルギーを活用できる場所はたくさんありますが、エネルギーを取り出す際の初期コストがかかるため、導入が進んでいません。
また、建設できる土地や場所が国立公園などに指定されており、開発に着手できない現状もあります。
エネルギーで電力会社を選ぶということ
電力会社を比較するときは、電気の価格を基準に考えるのは当たり前です。ただし、地球のことを考えて「再生可能エネルギー」を活用するポイントも忘れてはいけません。
再生可能エネルギーを使っている電力会社を選ぶということは、「地球にやさしい生活を送りたいけれど、ライフスタイルを変えたくない」というかたにピッタリの選択。
電力会社によって発電に使っているエネルギーが違う場合がありますが、いずれの発電方法でも発するCO2の量はほぼ「ゼロ」で、温暖化対策の一環を担える発電方法です。
価格も高額になりすぎることがないよう各社プランを用意しているので、ぜひライフスタイルに適した電力会社・プランの選択をしてみてください。
サステナブルな社会の実現のために、今できる選択を。
電力会社を選ぶ際には、安さという基準だけではなく企業の再生可能エネルギーへの取り組みという基準も加えてみてください。調べてみると、意外とたくさんの企業が再生可能エネルギーを使った電力プランを提供していることがわかります。
今後、サステナブルな社会を実現していくために、達成するためにも。
- SDGsの目標7:「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
電力会社の選択という小さな決断でも、ちりも積もれば地球に及ぼす影響は大きいものです。きれいな地球を後世に残すために、いまできることをしてみませんか?