投稿日:2024年11月11日/更新日:2024年11月11日
【自由研究×SDGs】小学生にも簡単なテーマを紹介!第1弾
- 「自由研究って、何をすれば良い?」
- 「簡単だけど手が込んでそうなテーマに取り組みたい!」
- 「SDGsを自由研究に取り入れたい!」
夏休みや冬休みの宿題といえば自由研究が挙げられます。
毎年、テーマに悩む方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、SDGsをテーマに取り入れた自由研究です。項目が複数あるため、興味・関心がある分野も見つかるでしょう。
本記事では自由研究にSDGsを取り入れた簡単なテーマを、第1弾と第2弾にわけて紹介します。
日常生活から取り入れやすいテーマも解説しているので、自由研究の参考にしてください。
そもそもSDGsとは?
参照:SDGs|公益社団法人日本ユニセフ協会
SDGsとは、国連が打ち出した17個の「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。
世界で数多くある問題に、貧困や戦争・環境汚染などがあげられます。
地球全体で問題解決に取り組み、より良い世界をつくろうと掲げられたのがSDGsです。
2030年までの達成を目標とし、地球に住むひとりひとりがSDGsについて考え、行動することを世界中で呼びかけています。
そのためSDGsは、自由研究の目的である「調べ・考え・表現(解決)すること」と一致しており、自由研究の課題として最適です。
17個の目標から、興味・関心のある分野や身近にある課題をさがしてみるのも良いでしょう。
自由研究で取り入れやすいSDGsのテーマ
自由研究として取り入れやすいSDGsのテーマを3つ紹介します。
- 料理や食事を通して食品ロスについて考える
- 身近な福祉サービスを探し考える
- 赤い羽根共同募金を通して平和について考える
それぞれ詳しく解説するため、考えを深めたり、学ぶ楽しさを感じられるアイデアの参考にしてください。
料理を通して食品ロスについて考える
「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品をさします。
- 料理を作りすぎや好き嫌いから残る「食べ残し」
- 野菜の皮などの食べられる部分を切ってしまう「過剰除去」
- 期限切れにより未開封で捨ててしまう「直接廃棄」
上記の3つなどが当てはまり、家庭でも身近に取り入れやすいため、自由研究にもピッタリのテーマです。
現在、日本だけでも年間472万tの食品ロスがあると言われており、非常に大きな課題です。
参照:食品ロスとは|農林水産省
食べ残しを無くし、期限内に食べきるといった、簡単にできる取り組みが食品ロスを削減できます。
そのうえ、食品ロスが引き起こす環境問題の抑制にもつながります。
食品ロスを家庭で減らす取り組みをしよう
自由研究では、家庭で出た食品ロスを調べてみるのが良いでしょう。
- なぜ食品ロスにつながったのか
- どうしたら食品ロスにならずにすむのか
さまざまな理由から解決方法が考えられます。
参照:我が国の食品ロスの発生量の推移|農林水産省及び環境省「令和4年度推計」
食品ロスを減らすためには、まず買い物から工夫が必要です。
例えば奥から商品をとらずに賞味期限の順番に買ったり、割引商品・おつとめ品などを活用するだけでも食品ロスを減らせます。
食材を利用し過剰除去に気をつけ調理したり、廃棄がどの程度抑えられたか確認するのも面白いです。
身近にある福祉サービスを探す
福祉サービスは世界中のすべての人が社会的に満たされた幸福な生活を送るために、必要不可欠な取り組みです。
年齢や性別、障害・宗教などで、差別や不平等をなくすことはSDGsでも目標に掲げられています。
- ユニバーサルデザイン
- 人のサポートをする動物など
それぞれを自由研究に取り入れるアイデアを紹介するため、参考にしてください。
ユニバーサルデザインを探してみよう
ユニバーサルデザインとは、年代や言語・障がいの有無に関わらず、たくさんの人が利用できるようにデザイン・設計された製品や設備を指します。
自由研究に取り入れるなら、家の周辺のユニバーサルデザインを見つけ、写真を撮ったり、地図上で整理したマップを作成するなどしてみるのがいいでしょう。
普段何気なく目にしている、信号機にもユニバーサルデザインが採用されています。
音楽が流れる「メロディ式」と、鳥の鳴き声「カッコー」「ピヨピヨ」などで知らせる「擬音式」があります。
色覚に問題がある方でも判断しやすいよう、高輝度LEDが採用された信号機も街中にあふれているため、信号機マップも楽しそうですね。
シャンプーやリンスのボトル横の凹凸は、触っただけでどちらか判断できます。
視力の弱い方だけでなく、洗髪中でも目をつぶったまま確認できる優れたアイデアに助けられた方も多いはずです。
センサー式の蛇口も身近にあるユニバーサルデザインの1つです。
手を蛇口付近に近づけるだけで、センサーが反応します。
障がいのある方や高齢者・力の弱い子どもでも、簡単に水が止められます。また、不特定多数の方が使用する場合には感染予防にもつながり便利です。
その他にも、さまざまなユニバーサルデザインが町中にあるため、注目してみましょう。
人のサポートをする動物に注目してみよう
ペットとしてではなく、特別訓練を受け人間のために働いている動物がいます。
- 目が見えない方の目になる「盲導犬」
- 耳が不自由な人の代わりに、タイマーの音やスマホの着信を知らせる「聴導犬」
- 手や足に障害がある方のために日常生活のサポートをする「介助犬」
- 警察の捜査や警備で活躍する「警察犬」
- 災害で要救護者を発見・救助する「災害救助犬」
- コミュニケーションを通じて心を癒やす「セラピー犬」
上記はほんの一例で、他にもさまざまな種類の職業動物が存在します。
どんな動物がどんな仕事をしているか、働くためにどんな訓練を受けているかを調べてみるのもおすすめです。
赤い羽根共同募金を通し平和について考える
公的制度やサービスでは対応できない社会課題を解決し、SDGsのめざす社会の実現を進めるのが、赤い羽根共同募金です。
参考:国民一人あたりのユニセフへの拠出額(単位:米ドル 2018年)|日本ユニセフ
赤い羽根福祉基金では、子ども家庭、障がい児・者、高齢者、災害、地域福祉の5つの分野を設け、それぞれの分野ごとの社会課題解決に取り組んでいます。
2018年段階の日本での活動は、かなり低いことが分かります。
平和をテーマに募金活動について調べよう
自由研究には、学校でも取り組んでいる場合が多い「赤い羽根共同募金」について調べてみましょう。
ほとんどの方が目にしたことのある赤い羽根共同募金。
活動、活動の基盤・ネットワークづくり、課題の調査・研究など、既存の制度やサービスでは対応できないような、幅広い社会課題を解決するために行っていますが、実際どのようにお金がどう使われているのか知っている方は少ないかもしれません。
支援について調べることで、今後の募金活動が意味あるものとなったり、平和について考える1歩となります。
自由研究で気をつけるポイント
自由研究を行う際には、以下の4つのポイントに気をつけて取り組みましょう。
- 植物採集時の虫さされ注意
- はさみや刃物には特に注意
- 火や熱湯を使う実験は大人と一緒に
- 外で観察するときは、暑さ対策も忘れずに!
道路に十分気をつけて、住民の方への迷惑にならないようにしましょう。
メモや写真などで記録しておくと後で便利です。
本やインターネットで調べたり、教えてくれる人を探し、直接か電話などで聞くのもOKです。
その際は、事前に相手の予定を確認し、お礼を忘れずに伝えましょう。
【保護者が気をつけたいこと】
子どもの興味や自主性を尊重しつつ、安全面でのサポートをお願いします。
テーマ選びや計画のアドバイス・材料の準備などは手助けが必要ですが、疑問に答えたりするのはNGです。
失敗も挑戦の証なので、子どもが疑問を解決できるよう見守り、チャレンジを褒めてあげましょう。
まとめ
本記事では、SDGsを取り入れた自由研究についてまとめました。
何をして良いか分からない方は、ぜひSDGsを自由研究に取り入れてみましょう。
問題を解決に向けて1人ひとりが取り組むことが重要です。身近なことからはじめてみましょう。
今回紹介したアイデアの他にも、さまざまなアイデアがあります。気になる方は第2弾もチェックしてみてください。
本記事があなたのお役にたてば幸いです。