投稿日:2020年09月14日/更新日:2023年10月24日
エコ・サステナブル・エシカルなファッションとは?それぞれの違いを解説
最近ファッション業界でよく聞く「エコファッション」「エシカルファッション」「サステナブルファッション」という言葉。
環境に優しいファッションというイメージはありますが、その意味を正しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「エコ」「エシカル」「サステナブル」の違いと、その魅力について紹介します。
エコファッションとは
「エコファッション」とは、持続可能なファッションという意味。
素材が自然に返るものや、リサイクルできるようなエコなもので、環境にとって持続可能なファッションであるということです。
さらにアイテムを生産するための製造工程が環境に低負担であることもポイントです。
サステナブルファッションとは
「サステナブルファッション」とは、エコファッションと同じで持続可能なファッション。
リサイクルが可能なものや、捨ててしまっても自然に還っていく素材が多く、将来的に継続できるのがポイント。
さらにファッションの素材・生産・販売までのすべての過程が、環境・社会・経済的に最大限配慮されています。
地球温暖化の原因となっている温室効果ガス排出量の10%をファッション産業が占めるといわれていますが、生産の際に使用するエネルギーを最小限に抑え、温室効果ガスの排出量排出を抑えることもサステナブルファッションの1つの取り組みです。
また衣類を生産するのには「水」が必要不可欠。衣服を製造する際には生地を染色することも多く、使われた染色液がそのまま川や海に流されることで水を汚染してしまうこともありますが、サステナブルファッションは使用する水の汚染の軽減しながら生産されています。
さらに環境への負荷を減らすために肥料や農薬を使わずに育ったオーガニックコットンを使ったり、生産に関わる労働者の雇用と安全、を保証するシステムを導入して作られたものなどが挙げられます。
さらにサステナブルファッションについて知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
エシカルファッションとは
エシカルとは「人・環境・社会・地球に優しく配慮した考え方や行動」という意味。
法律で決められたルールだけではなく、社会や多くの人にとって公平で正しい考えをするということです。
エシカルファッションは倫理的・道徳的に考えながら、ファッション業界全体が与える社会的な影響に焦点を当てて生産されています。
具体的には、衣類をつくる際の素材・生産・販売までのすべての過程を、人・環境・社会・経済に配慮して生産。また、ファッションの為に動物が犠牲にならないように、毛皮・皮・ダウンなど動物素材を使わないというポリシーを掲げています。
世界的に有名なラグジュアリーブランドでも、ミンク・フォックス・ラビット・カラクールなどのリアルファーの使用を禁止しており、毛皮の代わりに、フェイクファーやフェイクレザーを使用しています。
他にもオーガニック素材やエコな化学繊維、リサイクル可能な素材を使用して作られていて、人にも動物にも環境にも優しいことがわかります。
まとめ
エコ・サステナブル・エシカルファッションを生みだすためにいちばん大切なのは、私たちの選択です。
「誰が」「どこで」「何を使って」「どのようにして」洋服が作られているのか考えながら、正しい買い物ができるようになっていけたらよいですよね。
念入りに商品タグを確認してみるのもいいですし、好きなブランドがあれば一度詳しく素材や取り組みについて調べてみるのもよいでしょう。
また、要らなくなった服やバッグは捨ててしまわずに、リサイクルショップやフリーマーケットで売って、本当に必要としている人のもとに届けるのもひとつのエコです。
ファッションを楽しむのなら、地球や動物に配慮して、洋服を作ってくれている全ての人に少しでも貢献できる方法を選んでいましょう。